『ヤッホー』2025年度2月号(pdf)

施設長からヤッホー

 いよいよ今年度も残すところあと2か月。早いものですね。大人にとっての一年はあっという間で短いものですが、こどもはきっと同じ時間を何倍もの密度で過ごし、沢山のことを吸収しているのだと思います。
日々こどもたちの成長を見て驚くことばかりですが、そんなこどもたちの成長を感じるうってつけの場面は、実は給食の「おかわり」の場面だったりもします。
学園の給食はとっても美味しい自慢の給食。そんな給食がおかわり自由!おかわりがしたくて苦手な食材も口に付けたりしているうちに、だんだんと食べられるものが増えていく子が沢山います。もちろんそれも素晴らしいことですが、学園の給食の時間には、「ごはんセラピー」という言葉が自然に生まれたほど、こどもたちが自ら学び、コミュニケーションの第一歩を踏み出せる最高の瞬間がたっぷりつまっています。
まず、他に食べたいものがある時には必ず「ちょうだい」をサインや言葉で伝えてもらいます。それができるようになったら、次は欲しいものを写真カードなどで選ぶ練習。まずは一つから、徐々に選択肢を増やす。それも上手になったら、今度はいよいよ教室の外に出ておかわりをもらいます。最初は先生と一緒に、徐々に一人でできるようにステップを踏んでいきます。最終的には自分でカードを選び、お皿とカードを持って給食室に行き、扉をノック。調理員さんに欲しいものを伝え、食材の入ったお皿をこぼさず、寄り道せず、自分の教室に帰る。まるで「はじめてのおつかい」のテレビ番組ように、その道のりにはとってもたくさんの試練があるのですが、それが一人で上手にできた瞬間は、まさかあの子が?!?!(涙 と、私たちは胸を熱くしながらこっそり見守っています。
お子さんによっては「ごはんセラピー」でなく「えほんセラピー」だったりする場合もありますが、お子さんの大好きなものは学習のチャンスが眠る宝箱。その宝箱をあけて、お子さんのコミュニケーションの扉を開いていく「〇○セラピー」、ぜひご家庭でもみつけてみて下さいね。
(施設長 藤原 舞子)

わくわくトピックス

2月のお誕生会は

2月は1人のお友だちが誕生日を迎えます。
みんなでお祝いしましょうね。
そして、お楽しみ会では鬼が登場!節分は終わったのに何でだろう!? おやおや なんだか困っているみたいですよ。
いつもとちょっと違う、怖くない鬼さんに会えることを楽しみにお越しください。

2月の療育スケジュール&おしらせ

★2 月3 日の週は療育グループ第3 週です。
★2 月3 日~21 日の評価期間は通常の個別指導とスケジュールが異なります。
また、心理言語療法は発達検査を実施するため、見学はご遠慮ください。

療育グループからヤッホー

作業グループから
 あっという間に検査期間がやってきましたね。この一年弱、粗大運動も微細運動も「楽しい!」「もっとやってみたい!」をモットーに子どもたちと取り組んできました!その中で、できること、上手になったこと、楽しんで取り組めるようになったことが増え、ひとりひとりが輝いていた一年だったと思います。
お勉強の様子や検査の様子は、面談の時にお伝えしますね♪
作業療法士 中島 佳子
アニマル・セラピーグループから
 今年は暖冬なのでアニマルセラピーグループではお部屋にこもらず、お外や厩舎で動物たちとの触れ合い活動を行なっています。さらに療育の後に時間がある時はぽかぽかのお日様の下で、とり組前の遊具で遊んだり放牧場に入ってボール遊びをしたりしています。
例年ですと放牧場の奥の方は霜柱ができていて子どもたちはザクザク踏んで感触を興味深く楽しんでいるのですが、今年は暖冬のせいで朝には出来ていた霜柱もすぐに溶けてしまい、残念ながらザクザクできていません。暖かくても解けない霜柱があったらいいのになぁ
アニマルセラピー・動物飼育担当 長谷川 一
保育グループから
 2月といえば「節分」豆まき会に向けて各グループで鬼のお面や豆を入れるバッグを作成しました。笑った顔や怖い顔など、自分だけの「鬼」が完成しています!豆まき当日は、鬼が怖く泣いてしまう子もいると思いますが、先生と一緒に強い心で立ち向かいましょうね。
その他にも学園では「おにのパンツ」や「豆まき」の歌を一緒に歌い、季節の行事を感じています。ぜひ、お家でも歌を一緒に口ずさんだり、豆まきをしてみてください♪
保育士 吉田 さくら
心理・言語グループから
 今年度の療育も残りわずかとなってきました。毎年この時期に評価をしていると、子どもたちの1 年の成長に驚かされます。療育の中で学んだことだけではなく、保育の中で学んだことも十分に力にして質問に答えたり課題に取り組む姿を見て、やはり療育・保育の2 柱のなかで育つ強さを感じます。
残りの日々も伸び伸びとたくさんのことを学べるようにしていきたいと思います。
臨床発達心理士 鴇田 悠衣
音楽グループから
 最近こどもたちの間ではフォークダンスが大人気。なんでもこのダンスは狩りの成功を祝ってみんなで踊るものだったそうです。思わず踊りだしたくなるような楽し気な音楽に、曲をかけるだけでみんなにこにこ。
魅力はそれだけではありません。フォークダンスにはみんなで一緒に楽しむ要素が必ず盛り込まれています。手を繋いだりタッチをしたり、誰かと一緒に喜びを味わえる、それがフォークダンスの醍醐味。この活動を通してこどもたちの関わりを広げていきたいと願いつつ、みんなが笑顔になれるハッピーな時間を過ごしているこの頃です。
音楽療法士 藤原舞子
PAGE TOP