社会福祉法人のゆり会 のぞみ牧場学園
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療育:アニマルセラピー「秋の様子」

2015.11.20

早いもので、卒園遠足に年長さん達が出かける季節になりました。
後期に入ってから改めて子ども達の様子をみていると、
それぞれの個性が成長と共に随所で感じられます。

と、なれば!!
前期ではしていなかったことをしよう♪閃いたことをいろいろしてみました。

例えば、「ありがとう」の伝え方いろいろ挑戦。
動物さんのお世話はね?学園の先生だけではできないんだよ?みんなの給食を作ってくれる人や、運んでくれる人がいるみたいに、動物さん達のご飯を運んでくれる配達の人がいる。ほら!今来たトラックがそうだよ?みんな、こんな時はなんて言おう。
「ありがとう」って言ってみない?

 それから、ダグやマーク、トラミミカスピにジューンマユガーリが怪我や病気した時に治してくれたり、けがや病気をしない様に、先生と一緒に考えてくれたりしてくれるお医者さんもいるんだよ?その動物さん達のお医者さんが、この猫の本もみんなにくれたんだよ。
動物さん達のお医者さんに「ありがとう」ってお手紙書いてみない?

 ところで、みんなは「給食届けてください」ってお電話してから何をしてる?
電話でみんなのお話しを聞いてくれたり、電話したら給食がすぐに来るのは「当たり前」じゃないよ?自分のご飯を、みんなが自分で運んできてもいいんだから。あったかいご飯を、みんな揃ってすぐに食べられるのは「当たり前」じゃないよ?食べた後のお皿やスプーンをカゴに入れたらいいだけなのは「当たり前」なんかじゃない。
誰かが運んでくれてるよね。誰?
「いつもありがとう」ってプレゼントをみんなでしてみない?

教室の扉前まで来て、配達の人に向かってみんなが口々に「ありがとう」と言いました。配達の人は「は〜い」と笑って答えてくれました。


 動物さん達のお医者さんには、自分で選んだ好きな色の紙に、何をかこうか考えて絵や文字で「ありがとう」や「これからもよろしく」を表現してお手紙をかきました。
動物さん達のお医者さんは、みんなのかいた手紙を病院の待合室に飾ってくれていました!

園長先生や事務のお二人には、挽きたてのホットコーヒーを作って、お礼のプレゼントをしました。
「コーヒーって知ってる?ちょっと大人の飲み物だよね。あのコーヒーって、こんな豆を焼いた物から作るんだよ!どんな匂い?」そう聞いてみると「ビールも大人の飲み物」「コーヒーみたいな匂い」「茶色い豆だ」などなどみんな興味津々。
ミルを使って順番に3杯分のコーヒー豆を挽きました。

そこから先は、担任の先生にバトンタッチして「ありがとう」のプレゼント。
園長先生はその場でコーヒーを飲んで「おいしいよ、ありがとう」と言ってくれたようです。


 相手に伝わるように「ありがとう」を使うことは、簡単にできるようで難しいことです。
この言葉や気持ちはどんなものなのか、動物さんにも、虫や草花にも、人にもどんどん使って、伝えて、子ども達が自分自身でも学び取ってくれればと思います。
きっと、もう一度「ありがとう」を言いたくなる「ありがとう返し」に出会うでしょう。


他にも、羊毛遊び+落ち葉遊び+ダグラス&マークと一緒!のお勉強。
 モコとペコが春に刈った毛はフワフワ。ちょっと羊のにおい?毛を放り投げて遊んでいたら、カサカサ音がするいろんな色をした葉っぱを踏んじゃった!ちょっと甘いにおい?ダグは羊毛くわえてどこいくの?ダグがわけてくれた羊毛はちょっと濡れていて、ダグのよだれのにおい?
 教室内に撒かれた、毛や葉は裸足になってみるととても刺激的。うれしくなっちゃう子もいれば、必死になって踏まないように歩く子もいます。下ばかり見ていると、ダグやマークがボールを追って走ってきてぶつかるかもしれないので、ダグやマークがどこにいるかも見ながら行動します。

それから、放牧場でも裸足になってみました。
前日に雨が降ったのでチャンスとばかりに放牧場へ。粘土質な土や動物さん達が食べ残した草が複雑な感触をしています。子ども達を裸足にしてみると保育の時と違う姿が見られることもあります。
普段は園庭を裸足で走り回る子も、足の指を全部ぎゅっと曲げて、足早に階段へ避難!
また別の子は、あまりの予想外の感触にとりあえず足を上げなければ!と、とってもすばらしいバランスで地面に座って思案。踵だけを地面について、必死に歩いて避難!

保育の先生はなんだかニコニコ。子ども達は大忙しです。
普段すぐに靴下を脱いでしまったり、いつもはのんびり靴下や靴を履いたりする子が、とても素早く靴下と靴を履いていました。
もちろん、裸足を思いっきり楽しんで走り回っている子もいます。

そんな子ども達を眺めながら、のんびり草を食べ歩くジュピター。
何かおいしいもの持っているかもと言わんばかりに、子ども達について歩く羊たち。なんだか楽しそうだし、近くに居ようとまったりしているダグ。あくびをしたと思ったらちょっと走ってくる!と、自由に走り回るマーク。

そんな動物さん達をみてニコニコしている子もいます。
羊のモコモコ感があまりに楽しくて、先生に「ダメだよ」と言われても笑いながら走って追いかけ、羊に体当たりしてしまった子もいます。

その子に対してどうしたか?
私は「あらあら、だめじゃない。羊さんが痛いって言ってるよ。ほら、ごめんなさいしようね。」との言葉がけでは終わらせません。
その子にわかるように何がいけないのかを伝えて、別の関わり方を伝えます。もちろんそこで「ごめんなさい」を表現できたら終了なんてこともありません。
その子の手から羊がエサを食べてくれるように、羊に「ごめんなさい」を伝えさせます。
当然、つい今さっき自分に体当たりしてきた子どもから、羊は距離をとります。
子どもが慌てて追いかけたらさらに距離を取られます。
あやまりながら、エサを見せながら距離を詰める事ができ、羊がエサを食べてくれれば!
やっと「よかったね!ごめんねできたね!えらい!」と、私は子どもに笑いかけます。

「ごめんなさい」は、一方的に言い放てばいい言葉ではありません。相手とまたいい関係であれるように、自分の気持ちを伝える手段の一つです。「ごめんなさい」を言った後、相手がどうだったかを気にかけることは、とても大事なことです。
動物達から子ども達に歩み寄って来てくれる関係であるためにも大切なやりとりです。


後期は行事がたくさんあるので、療育の日数はあまり多くはありません。
ですが、私は、一回一回がまたとない大切な機会だと考えています。日数が少なくても、毎回毎回状況は違います。子ども達はまだまだたくさんの経験をすることになります。

この秋も、子ども達は五感をフル稼働させながら、表情をコロコロ変えながら、動物さんと一緒にお勉強をする一時間を過ごしてくれました。
さぁ!冬は何をしよう!何ができるかな?

みんなも、動物さんも楽しいことをたくさんしようね!

記:山野

 
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